「許可する」を意味する“Let”、“Allow”、“Permit”の違い

おはようございます、Jayです。



緊急事態宣言やまん延防止等措置が出されていた都道府県は明日の30日で全面解除されます。

それに伴い緊急事態宣言の19都道府県は飲食店でお酒の提供が許可されます。

この「許可する」を英語で何て言いますか?

“let”、“allow”、“permit”などがありますが、今朝はこれらの違いです。


“let”(レットゥ)=“禁止しない”という意味の「許可する」


“allow”(アラゥ)=“同意する”という意味の「許可する」


“permit”(パーミットゥ)=権限などを持って正式に「許可する」


“let” ⇒ “allow” ⇒ “permit”の順に段々かしこまった印象を与えます。

ですので日常生活で使ったり聞いたりするのはほぼ“let”か“allow”のどちらかでしょう。


何かを許可する時って“禁止されている事を許可する”もしくは“特に禁止されていないけど相手がする事に同意する”かと思います。

例えば“宿題が終わるまでゲーム禁止”というルールがあるご家庭で、子供が宿題を全部終わらせていないけどテレビゲームをしたいと言って来たとします。

普段ならダメと言うけど、残っている宿題が星空の観察で夜まで待たないと出来ないので、1時間だける事を許可する場合。

これは禁止されている事をするのを許すので“let”です。

例:

“I'll let you play video games for one hour.”

「1時間だけテレビゲームしていいよ。」


それ以外の禁止されていないけど、同意するという意味で許可する場合は“allow”です。

例えば“クレジットカードで払う”や“授業中にトイレに行く”など。

“Do you allow credit cards?”(「クレジットーカードを許可していますか?」⇒「クレジットカードで払ってもいいですか?」)

“I allow you to go to the restroom.”(「トイレに行く事を許可します」⇒「トイレに行って来ていいよ」)


そして“permit”は“allow”と同じニュアンスの「許可する」で使われますが、何かを正式に許可する時に使います。

例えば今回の緊急事態宣言解除に伴うお酒の提供。

国が正式にお酒の提供を許可するので“permit”です。

例:

“Restaurants will be permitted to serve alcohol.”

「レストランはお酒の提供を許可される。」

“permit”はとてもかしこまっているので、日常生活ではこういう状況でも(当事者じゃないあ限り)“allow”を使う事が多いです。

permit”は名詞で「許可証」という意味もあります。(名詞で使う場合は発音が「パーミットゥ」とアクセントが前半に来るのでご注意を)


後は自分から「私に〇〇をやらせてください」(お酒を注ぐなど)と言う場合で“Let me 〇〇.”や“Allow me to 〇〇.”と言ったりします。

こちらは禁止云々は関係なく単に“どれだけかしこまっているか”という印象の差です。

家族など親しい間柄では“Let me.”でOKですし、クリスマス・パーティーなどかしこまった場面では“Allow me.”の方が適しています。


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