エリザベス女王の棺を包んでいるのは王旗

おはようございます、Jayです。



亡きエリザベス女王を乗せた車が移動しているニュースをご覧になった方は多いかと思います。

彼女の棺を何か旗らしき物で包んでいるの見て違和感を覚えた方はいますか?

国葬であればその国の国旗に包まれるはずで、日本ならば日の丸ですし、イギリスで言えば「(ウェールズを除く)イングランド・スコットランド・北アイルランド」を旗が合わさって出来たユニオンジャック(the Union Jack)です。

しかしエリザベス女王のはユニオンジャックにはない黄色が入っているなどしていますね。


実は、エリザベス女王の棺を包んでいるのは王旗(the Royal Standard)です。


徳川家は葵で真田家は六文銭など、それぞれの家に家紋が描かれた紋章旗があるかと思います。

それのイギリス王/女王版です。

あくまで王/女王(君主)だけのものなので、現チャールズ国王の奥さんであるカミラ王妃やウィリアム王子はそれぞれまた別の紋章旗があります。

イギリスには宮殿やお城など王家の建物がたくさんありますが、王/女王が滞在している所には王旗が掲げられています。

ですのでバッキンガム宮殿に滞在されている時は王旗が掲げられ、いらっしゃらない時は代わりにユニオンジャックが掲げられています。

亡くなった時は半旗ですが、王旗ではなくユニオンジャックが半旗です。

なぜなら王/女王は常にいるから!(瞬時に次の方に継承されているから)


王旗は左上下右上下と4分割されていて、そこに3種類の絵(紋章)が描かれています。(左上と右下は同じ柄)

赤色の下地に金色のライオンが描かれているのがイングランド、黄色の赤色のライオンが描かれているのがスコットランド、そしてハープが描かれている青色の部分は北アイルランドを表しています。

“なんでウェールズは入っていないの?”とお思いの方もいらっしゃるもしれませんが、ウェールズはイギリスの一部ですが、短く言うとイギリスに入る前にすでにものすごい長い歴史があってそれを尊重する形が理由です。


あともう一つ、実はこの王旗は2種類存在します。(スコットランド内とそれ以外)

どちらの王旗も4分割されていて左下は北アイルランドというのと左上と右下は同じ絵というのは変わりません。

スコットランド以外はその左上と右下はイングランドで右上がスコットランドですが、スコットランドは左上と右下はスコットランドで右上はイングランドと逆転しています。

赤色が多く見受けられたらスコットランド以外ので黄色が目立ったらスコットランドで使われている王旗とお考え下さい。


Have a wonderful morning



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