全仏オープン・ダブルスの失格はしょうがないかな

おはようございます、Jayです。



今テニスの全仏オープンが開催されています。

そのとあるダブルスの試合で日本の加藤未唯選手がポイントが終わった後に打ったボールがボールガールに直撃し、その行為が行動規範に違反したとして失格となりました。

確かにボールガールの方向に向かって打ちましたが、悪意があったとは思えないのでそれで失格になるのはどうなんだろうと物議を醸し出しています。


私個人は二転三転しましたが、“失格でもしょうがないかな”に落ち着きました。

↓その大まかな二転三転の説明

1. “加藤選手が打ったボールがボールガールに当たって失格になった”という情報を耳にし、ボールガールが泣いている映像だけを観て、“えっ、加藤選手どんな酷い事したの?これなら失格も当然か”

2. (実際にその返球の映像を観て)“えっ、特にわざとでも強くないのにこれで失格なの?注意だけでも良いんじゃない?”

3. ルールや過去の事例を見返して、“なるほど、確かにこれなら失格でもしょうがないかな”


テニスも他のスポーツ同様に行動規範違反(道具の扱い方や服装など)にはペナルティがあります。

1回目の違反で口頭注意、2回目で1ポイントを失う、3回目で1ゲーム(4ポイント相当)を失う、4回目以降失格もあり得る。

ただし、審判の裁量で1回目の違反でも失格は充分ありえますし、実際に幾度となくありました。

WTA”(女子テニス)のルールブック147ページに書いてあります。(注:英語)

失格になり得る重大な違反には審判がスーパーバイザーを呼んで協議出来る。

そして1回の行動規範違反(審判がその違反行為を目撃していようといまいと)でも選手を失格に出来、その決定には誰も不服申し立ては出来ない。


実際に彼女が違反となったのは“Abuse of Balls”(ボールの扱い方)という部分。

“abuse of balls is defined as intentionally hitting a ball out of the enclosure of the court, hitting a ball dangerously or recklessly within the court or hitting a ball with negligent disregard of the consequences”

わざとボールをコート外に打つ、危険・不注意にボールを打つ、どんな結果になるかちゃんと考えずにボールを打つ

加藤選手はもちろんわざとでも悪意があったわけではないと思いますが、この“disregard of the consequences”(どんな結果になるかちゃんと考えなていない)に当てはまるのだと思います。

テニスボールは野球のボールと比べて軟らかいですが、当たり所が悪ければ失明してもおかしくないです。

過去には2020年の全米オープンでジョコヴィッチ選手が同じように当てるつもりなく返球したボールがラインジャッジ(線審)に当たって失格となったケースがあります。

ですので故意のあるなしにしろプレー以外で打ったボールが第三者に当たった場合は失格もやむなしでしょう。


ちなみに同じく全仏に出ている男子の西岡選手も行動規範でポイントペナルティ(2回目の違反)までがありました。

1回目は何の違反かわかりませんが、この2回目は自身が打ったボールがアウト判定になったのを不服で相手コートへ侵入した事。

その後もしばらく審判に文句を言って放送禁止用語を言いました。

私はこちらの方こそ悪質で審判が3回目の違反(1ゲーム分)もしくは失格になってもおかしくなかったでしょう。


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Have a wonderful morning


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