おはようございます、Jayです。
日本のスポーツ界でパワハラの問題が連日話題に上がっていますね。
パワハラはアメリカでもありますが、日本の“コーチ(監督)>選手”の関係はアメリカでは稀で、私が日本でテニスのコーチをしていた時に苦労した事の一つです。
例えば大坂なおみ選手のサーシャコーチが座っている大坂選手の前で跪いて話している姿。
日本人はこの姿に驚いたみたいですが、私にはごく当たり前で(別に選手よりも下というわけではなく)、日本のスポーツ界がそうじゃない事に驚きました。
もちろんこういう上下関係が今日の日本スポーツ界を支えて来て数々の名プレーヤーを世界に送り出してきたわけですが、そろそろ違うアプローチを試してみる必要があるのかもしれませんね。
大学時代(アメリカ)にテニス部の選手だった私は特に意識していたわけではないのですがコーチのやや後ろを歩いていました。
そしたらコーチから「私の後ろを歩くな。」と言われました。(別にゴルゴ13ではなくw)
コーチ曰く「選手とコーチは上下関係がないのだから私の後ろを歩く必要はない。」。
さて話を日本スポーツ界に戻しますが、よく「選手ファースト」という言葉を耳にします。
日本語だけにすると「選手最優先」でしょうか。
私はこれはちょっと違うように思います。
と言うのも、「選手最優先」だと“選手>コーチ”と上下関係が逆転しただけに聞こえるからです。
私がコーチとして実践しようとしているのは“player-centered”です。
「選手中心(センター)」。
様々な考えのコーチがいて当然なのですが、私が理想としているのは選手が中心(主役)で私(コーチ)はあくまでサポート役に徹する。
選手中心のために私がやっていた事の一つに率先して球拾いがあります。
日本は一番下の学年や新入りが球拾いをする文化かもしれません。
しかし選手には出来るだけプレーに集中してほしい。
もちろん球拾いをして技術や体力が上がるなら良いのですが、少なくとも私は球拾いをするよりも成長する練習法があると思うので私自身が積極的に球拾いをします。
最初は選手達(皆年下)に「コーチが球拾いなんて止めてください。」と言われましたが、上記の事を説明して徐々に納得してもらいました。
別に“必ずコーチがやらなくてはいけない”というわけではありません。
なので「選手ファースト(センター)」と言うなら、コーチ&手が空いている人が率先してやってみてはいかがでしょうか。
もう一つ私がアメリカと日本の文化の違いで苦労した事があります。
それは「選手に自発的に考えてもらう」です。
私の教え方が悪かったのかもしれませんが、選手達はコーチから言われる事に対してすごく良くやってくれたのですが、自分で考えて行動するのが苦手でした。
この過程で私はとある大失態を犯しましたがそれはまた今度にでも。
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