おはようございます、Jayです。
オダギリジョーさんが出演されているAirペイのCMを一度はご覧になった事あるのではないでしょうか。
こちらは15秒バージョンですが30秒バージョンもありますよ。
今朝はこの15秒CMを英語訳したいと思います。
直訳ではなくよりネイティブにとって自然な意訳です。
“Hey, there.”
「いらっしゃ~い」
“Excuse us?”
「すいませ~ん。」
“David Jagger?”
「デイヴィッド・ジャガー?」
“Do you take credit cards?”
「ここってカード使えますか?」
“It's cash only.”
「現金だけなんすよ。」
“Never mind then.”
「じゃいいです~。」
“Wait!”
「おいマジか!」
“Credit cards? Sure thing.”
「カード?喜んで。」
ではせっかくなので意訳部分について“なぜこの英語訳を選んだのか”という理由を説明していきます。
・“Hey, there.”
アメリカは「いらっしゃいませ」という表現は“Welcome to 〇〇(店名)”がありますが、私はほぼレストランでしか聞いた事ありません。
どのお店でも使われるのは“Hello, how are you?”などの挨拶の表現。
しかしオダギリジョーさん演じる人(以下Oさん)はやる気なさそうに「いらっしゃ~い」と言っていましたね。
そこから“あまり会話したくないのかな?”と思い、相手と会話せずに終わる疑問形ではない“Hey, there.”にしました。
“Hi, there.”でもいいのですが、“hi”の方がより口を大きく開ける必要があり、少ない口の動きで済む“hey”に決定。
“Hey, there.”をさらに短くして“Hey.”だけでもありですね。
・“Excuse us?”
“‘Excuse me?’じゃないの?”と思われた方もいらっしゃる事でしょう。
これは日本人によく見受けられるミスの一つです。
尋ねているのは一人ですが、集団(2人以上)で来ているので“Excuse us?”です。
もし自分以外の人を道路で待たせていて自分一人だけ店を訪ねた場合は“Excuse me?”でOKです。
要は尋ねる相手(ここではOさん)に自分しか見えていないか・自分以外の人も見えているかどうかです。(もちろん霊的な意味ではなくねw)
・“Do you take credit cards?”
これで「クレジットカードは使えますか?」になります。
他の言い方で“Do you accept credit cards?”もあります。
“accept”の方がややかしこまった感じがして、一般的には“take”をより多く耳にします。
聞いている人はスーツを着ているのでおそらくエージェントだと思いますが、「ここでは」や「ここは」ではなく「ここって」と砕けた言い方をしていたので“take”を用いました。
ご安心ください、実際の“take”はそんな砕けた印象はないです。(“take”=普通、“accept”=ややかしこまっている)
注意してください、“credit cards”と複数形です。
自分(達)が使うのは1枚のクレジットカードですが、聞いてるのは“VISAやMASTERなど、クレジットカード”全般の事を聞いているので複数形です。
・“It's cash only.”
Oさんは当初やる気なさそうでしたが、有名人(?)が来た事によってテンションが一気にあがりました。
もしテンションが当初のままならぶっきら棒に“Cash only”や“Only cash”(こっちの方がよりぶっきら棒)でも良かったのですが、申し訳なさそうな態度で言っているので“It's”を付けました。
もしより申し訳ない感を出したければ“I'm/We're sorry/afraid, it's cash only.”。
・“Never mind then.”
“Never mind”を日本語にすると文字通り「忘れて」となります。
しかしエージェントらしき人は「じゃいいです。」と敬語で丁寧に言ったので“then”(それなら)をつけ足しました。
他の言い方で若干ぶっきら棒になり得る言い方は“Forget it.”があります。
・“Wait!”
私の日本語能力では、「おいマジか!」が有名人が目の前に現れた事に対してなのか、クレジットカードが使えないとわかって去られた事に対してなのかわかりません。
予想で後者としますw
その実際はどうする事も出来ないけどとりあえず「待って!」なので“Wait!”とします。
・“Credit cards? Sure thing.”
店員さんは「喜んで」と言っていましたが、これは「使えますよ」の意味ですね。
そしてそれなりに元気よく言っていたので“Sure thing.”(OKと同じ意味でより元気な印象)にしました。
おそらくOさんと同じ質問をしたと思います。(Do you take/accept credit cards?)
なので“Credit cards? Yes, we do.”でもいいでしょう。
はい、ここも“I do”ではなく“We do”ですのでご注意ください。
聞いているのは店員さん一人に対してですが、聞いている相手はお店自体の事なので“we”です。
ホームアローン2の序盤でケヴィン電話でホテルの予約をし、ホテル側からチェックインの時にクレジットカードを提示するよう求められた時に“Credit cards? You got it.”と言っていました。
この“You got it”は相手に何かを要求(お願い)された時に「やります」“I will do it”と了承する時の言い方なのでここでは使えません。
ちなみにOさんが最後に行った「Airペイ」は(尺には合いませんが)“Darn you, AirPAY.”です。
“darn you”は相手を非難する時に使いますが、Oさんは非難と言うよりもAirペイの便利さに羨む気持ちで「Airペイ」と言ったと思います。
そういう何かを羨む気持ちを表現する時に使ったりもします。
本当は“darn”よりも強い言い方の“damn you”の方が適していますが、こちらはCMにするには言葉が荒すぎるのでより優しい“darn”としました。
“damn”は「(神が罰として)地獄に落とす」という意味があるので、信仰心が強い方に対してや教会内、子供が使うとメッチャ怒られるので使い方に少しでも不安のある方は止めましょう。
いかがでしたでしょうか。
楽しんでいただけて、少しでも英語のお勉強に役立てれば幸いです。
関連記事:
“日本人が間違いやすい英語5”(“I”や“we”について)
“Excuse us”(別の使い方)
“‘Credit card’(クレジットカード)の発音とコツ”
“返事は‘Yes./No.’だけでなくさらに続けた方が良い理由”
Have a wonderful morning
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