なぜアメリカ人は「安倍(首相)」を「アビー」、「酒」を「サキー」と発音するのか?

こんばんは、Jayです。



アメリカのトランプ大統領が訪日中ですが、彼が安倍首相と行った共同記者会見で“Abe”を「アベ」ではなく「アビー」と発音したのを聴き取った方はいますでしょうか。

他には日本酒は英語で“(Japanese) sake”と表記されたりしますが、発音は「サキー」です。

なぜアメリカ人は日本語名を発音する時に最後を伸ばすのでしょうか


これは英語発音の法則が理由です。


以下の単語を発音してみてください。

・“take”(取る)

・“tape”(テープ)

・“bake”(焼く)


「タケ」、「タペ」、「バケ」と読めなくもないですが、多くの方は「テイク」、「テイプ」、「ベィク」と発音したと思います。

上記のように単語の最後が“〇a〇e”の時は“a”を「エィ」と読み、“e”は発音しません


“じゃ~‘Abe’は「エィブ」で‘sake’は「セィク」じゃないの?”

仰る通りです。

実際に“sake”という単語がありそう読みます。(意味は「~のための」など)


しかし日本語はすべての母音を発音しますよね?

先ほどの英語の“e”のように発音しない母音とはいうのはありません。

ですので全ての発音をしようとした結果が「アビー」や「サキー」なのです。


“それなら何で「アベー」や「サケー」と発音しないの?”

するどいご指摘です。

日本語で母音を読む時はそれぞれ1種類のみ(ア、イ、ウ、エ、オ)のみですが、英語は複数あります。

“a”=「ア、エィ」、“e”=「エ、イー」、“i”=「イ、アィ」、“o”=「ウ、オゥ」、“u”=「ウ、ユー」

どれも前者は短く、後者は長い発音です。

そして単語の中で母音が並んでいたら基本的に「短、長」もしくは「長、短」と読み方が変わります。


例えば“data”(データ)。

「ダタ」ではなく「データ」もしくは「デイタ」、最初の“a”を「エィ」と呼んでいるので二つ目の“a”は短い音の「ア」と呼んでいます。

(ちなみに「ダータ」と読む人もいますが、最初の母音はやはり伸ばします)


ではここで話を“Abe”と“sake”に戻しましょう。

それぞれの頭の「ア」と「サ」は短母音ですね?

なのでその次の“e”は長母音(イー)と読むようになるのです。

結果、“Abe”は「アビー」で“sake”は「サキー」。


3音節以上になってきたり母音が連続して並んでいるとまた音が変化しますがそれは長くなるのでまた今度。


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