「気を抜かない・警戒を怠らない」を英語で言うと?

おはようございます、Jayです。



東京都の男性2人が長野県の山で遭難(5日間)していましたが、無事に救助されました。(一人が自力下山出来て残った人の位置を教えて救助となった)

ニュースでもその様子をご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、私は救助隊の「お待たせ」という第一声に思わず目頭が熱くなりました。

救出準備中の要救助者との会話で“さすが救助隊だな~”と思ったのが、「がんばれよ~。まだ安心するな。病院まで、病院まで、病院まで行くよ。」と励ましつつも気を抜かせないような声掛けをしてい事です。

“助かった”という安堵感で気を失ってしまうと救助がさらに困難になるなどだと思いますが、この「気を抜かない」を英語で言うと


「気を抜かない」“stay sharp”(ステイ・シャープ)


例:

“You are doing good, but stay sharp until we get to the hospital.”

「よく頑張ったているよ、でも病院に着くまで気を抜くなよ。」


“stay”(〇〇の状態でいる)+“sharp”(尖っている・はっきりしている)

“「尖っている状態でいる」がなぜ「気を抜かない」になるの?”とお感じの方もいらっしゃるかと思います。

日本語で“周りに注意を配る”事を「神経を尖らせる」や“集中する”という意味で「神経を研ぎ澄ます」と言ったりしますね。

“stay sharp”もこれらの表現と同じように神経を研ぎ澄まして尖った状態でいるように促している表現です。

ですので特に何か良くない事が起きるかもしれない時に「警戒を怠らない」「集中する」を促す意味で用いたりします。

例1:

“Several bears were seen in this area, so stay sharp.”

「熊何匹かがこのエリアで目撃されたから警戒を怠るなよ。」

例2:

“They were able to find the missing person because they stayed sharp and kept their eyes open.”

「彼らは集中して注視していたから行方不明者を見つける事が出来ました。」


先ほどの救助隊の「まだ安心するな」ですが、“Don't relax yet.”が思い浮かんだ方もいらっしゃるかもしれません。

“yet”(まだ)があればそれでも良いのですが、“Don't relax.”(安心するな)だけだと逆に不安を高めさせてしまう可能性があります。

ですのでもし救助隊の方がこれをご覧になっていたら“yet”を忘れずに“Don't relax yet.”と言ってください。

今回は要救助者がまだ受け答えハッキリしていましたが、もっと衰弱して意識が朦朧としている場合もあるでしょう。

そういう相手に“Stay sharp.”は酷なので「起きていろよ。」を意味する“Stay awake.”(ステイ・アウェィク)が良いです。

さらに深刻な状況で生死の境をさまよっていると思われる状況では“Stay with me.”(ステイ・ウィドゥ・ミー)が使われます。

“stay with me”を直訳すると「私と一緒にいて」ですが、“この世から行くな”というニュアンスで「死ぬな」や「起きていて(寝ないで)」といった感じです。


男性は松本市の相澤病院に搬送されたそうですが、これってスピードスケートで金メダルを取るなど大活躍された小平奈緒さんの病院ですよね?

救助隊の方々や携わった方々や無事の帰宅を待っていたご家族やご友人の方々、本当にお疲れさまでした!


↓こちらが救助のニュース映像(NBS長野放送ニュース)です

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