大坂なおみ選手に対する誤訳:おそらくこれが原因ではないか

おはようございます、Jayです。



日清のアニメCMで大坂なおみ選手の肌色が白人みたくてホワイトウォッシングじゃないかと話題になりました。(「ホワイトウォッシング」とは白人じゃない人種のキャラクターを白人が演じること)

その事についてコメントを求められた大坂選手は“I get why people would be upset about it.”と答えたのですが、とあるニュースの訳が「なぜ騒いでいるのかわからない」でした。

これは誤訳で、後に「騒ぐ人たちのことも理解はできる」に訳を訂正して謝罪。


「なぜ騒いでいるのかわからない」

「騒ぐ人たちの事も理解はできる」


上記の2つの文は意味がまったく違うのになぜこのような誤訳が生まれたのでしょうか?

私の考えを言う前に、まずは実際にその時のインタビューをご覧ください。(問題の箇所は12:50から)


いかがでしたでしょうか。

“よくわからなかった”と言う方は大坂選手が“I get 〇〇”の前に言っていた事に注目してみてください。



では私の考えを言います。

確かに誤訳だけども、そうなってしまっ原因は理解できる


大坂選手は“But I think for me, I don't, like, I get why people would be upset about it.”と言いました。

おそらく訳した方が“I don't ,like, get why people would be upset about it.”と言ったように聞こえたのかなというのが私の予想です。

これなら「なぜ騒いでいるのかわからない」という訳が出来ます。


英会話のブログでもあるのでちょっとここで大坂選手の発言で英会話レッスンをしてみたいと思います。

I get 〇〇”は「私は〇〇というのが理解できる」という意味になり、“I understand 〇〇”と同じ意味で、“I get”は少し砕けた言い方です。

そしてそこに“don't”が加わって“I don't get 〇〇”だと「私はなぜ〇〇なのか理解できない」となります。


“‘like’っていう発言があるけど、これは「好き」とか「〇〇のよう」じゃないの?”

確かに“like”には「好き」とか「〇〇のよう・みたい」という意味がありますがここでは違う意味で使っています。

日本語で話す時に“次に話す事を考えている時”や“緊張している時”などに「え~」や「あの~」と言う事あるかと思いますが、この“like”は間をつなぐための言葉でこの単語自体に意味は特にありません。


これはまったく私の予想ですが、おそらく大坂選手は最初“I don't really care.”(別に気に止めていない)や“I don't want to talk about it.”(この事について発言したくない)などを言おうとしたので“I don't 〇〇”になったのではないでしょうか。

しかし上記の仮に上記の2つはどちらも“真摯に答えていない”と捉えられかねないので咄嗟に発言を修正。(なので“I don't”の後に一瞬間が出来る)

軌道修正するために“like”を使う。

その後“I get 〇〇”と言ったが、訳した人は“I don't, like, get why people would be upset about it.”と聞こえてしまった。


もし“I don't, like, get why people would be upset about it.”が正しかったとして、より話している時と同じような訳にすれば「私は、え~、なぜ騒いでいるのかわからない。」となります。


英会話・英語を勉強されている方で大坂なおみ選手がお好きな方、彼女のインタビューで学んでみてはいかがでしょうか。


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